さをり織り技法検定について

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さをり織り技法検定は、感性をあるがままに表現するための手織技術を広く一般に普及するためのものです。

伝統的な手織りは、幾多の専門の職種に分業化され、非常に高度な職人技を必要とします。要求される技術は常に一定です。

一方、趣味の手織りの場合、手織りの技術は人によってそれぞれ違うのが現状です。多岐にわたる様々な作業をすべて一人でこなすため忘れたり、うろ覚えのまま自分の判断を優先してしまいがちです。

また、「感性を大切にする織物」という名のもとに、技法がおざなりになり、その結果、見様見真似の我流の技が蔓延し、かえって手織りを困難なものにしてしまっていました。

本来、「技術」とは「時間と労力を省くための効率的な方法」であるべきです。

慣れるのなら、最良の方法に慣れるばきです。適切な「技術」によって作業が簡略化されたら、余った力を「感性を活かす」ことに振り向けることができるのですから。

そこで私たちは、複雑な技法を単純化し、明確に伝わるようにするために「さをり織り技法検定」を設け、最も効率的で合理的な方法を研究し、それを広めることに努めて参りました。その結果、誰もが簡単に織れる手織りの技術が、全国に、そして世界中にひろまりつつあります。

既製品、機械織りの布のスタイルをそのままやろうとしていた従来の手織りとは違って、個性的な、感性の発露たる布を織ることを追求してきた城みさをの信念を具現するためのさをり織りの新たな技法を次々と生み出してきました。

どうすれば不揃いでイビツな布を織ることができるかを考え、そのための手織り技術の開発を続けてきました。それはかつての手織りの歴史には無かったことです。

今後も「さをり織り技法検定」は発展を続けます。「技術」を、手織りと愛するすべての人のために。

さをり織り技法検定協会 会長
城 研三
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感性の大切さを提唱するさをり織り創始者の城みさをは1982年に出版した著書『わたし革命』で、次のように訴えかけています。

『おこがましいかも知れないが、私は女性の意識を変えたいと思っている。生きていて何をすべきか、後悔はないか、自分の可能性に挑戦してみようと思っているか。

やってもみないでわかる筈がない。私もそうだった。おそらく仲間はそう思っていたに違いない。みんなできないと思っていた。なのにやっているではないか。やれているではないか。

なぜ?あるもの、自分の中に持っているものをそっくりそのまま役立てているからである。

新たに教わるものは、方法だけ。すべては自分を生かすことにあると。』

さをり織り創始者
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あえて「検定」にした訳

さをり織り技法検定は、決して「検定ブーム」に悪ノリして生まれたわけではありません。敢えて「検定」としたのには理由があります。 過去に何百回となく講習を繰り返してきましたが、その成果が思うほどに上がらなかったからです。講習会を終える度に、受講者のほぼ全員が、「目からウロコが落ちた感じです」と喜んでくれるのですが、 結局、新しい方法は身に付いていないのです。半年も経てば、大抵元の木阿弥です。

ところが不思議なことに、「検定」となると受講者の真剣味が全く違います。確実に技術が身に付くのです。そのあまりの変わりようには驚くばかりです。

このようにして、学ぶ人の身になって考えた結果が、この「さをり織り技法検定」です。とはいえ、あくまでも自分の向上の目安のひとつとして考えてください。この検定は落とすための試験ではありませんので、気楽にチャレンジしてください。
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